予防について

Prevention

予防について

各種予防接種

犬の予防接種

混合ワクチン

子犬の混合ワクチンは、生後6〜8週齢で最初の接種を行います。
その後、2〜4週間ごとに追加接種を繰り返し、生後90日を超えるように最後の接種を行います。
さらに、1年後に追加接種を行い、必要に応じて1年ごとに接種を行います。

5種(※6種)

犬ジステンパー / 犬伝染性肝炎 / 犬伝染性喉頭気管炎 / 犬パラインフルエンザ / パルボウイルス感染症 /(※犬コロナウイルス感染症)

10種
上記に加え
犬レプトスピラ感染症(4種類)
狂犬病ワクチン
狂犬病ワクチンとは

狂犬病ワクチンは、狂犬病予防法に基づき、生後91日以降の犬に接種が義務付けられています。
狂犬病は狂犬病ウイルスが原因の人獣共通感染症の一つで、人への感染経路の90%以上が犬からの感染です。
感染すると致死率はほぼ100%とされています。

日本では、1950年に施行された狂犬病予防法による予防接種の義務化により、
人では1956年、動物では1957年を最後に狂犬病の発生はありません。

世界保健機関(WHO)は、「狂犬病の流行を阻止するには狂犬病予防注射接種率が70%以上必要」としていますが、
2022年の接種率は70.9%まで低下しており(※厚生省:犬の登録頭数と予防注射頭数等の年次別推移)、国内での再流行の危機が迫っている状況です。

子犬の接種時期

子犬の場合は、3回目の混合ワクチン接種から約1か月後に狂犬病ワクチンを接種します。
狂犬病ワクチン接種が済んだワンちゃんには「注射済票」が交付されます。

成犬の接種時期

成犬の場合、1年に1回の狂犬病予防注射が義務付けられています。
鈴鹿市から送られてくる「狂犬病予防注射票」をご持参のうえお越しください。

その他の予防
犬糸状虫症(フィラリア症)

注射型:成犬になってから1年に1回、蚊の活動期間を避けて接種します。

経口型:春から秋にかけて(蚊の活動前~いなくなってからしばらくの間)月に1回投与し、犬に食べさせます

スポットオンタイプ:犬のうなじのあたりに直接塗布する液状の薬です。月に1回使用します。

ノミ・ダニの予防

春から秋の暖かい時期にノミやマダニの予防を推奨しています。

錠剤:月1回内服

スポット:月1回滴下

チュアブルタイプ・タブレットタイプ:月1回または3か月に1回内服

猫の予防接種

混合ワクチン

子猫の混合ワクチンは、生後8~9週齢で1回目、12週齢で2回目が推奨されています。
成猫は1~3年に1回の混合ワクチン接種が推奨されています。

猫の場合、ワクチン接種は法律で義務付けられていませんが、感染症の予防のために定期的な接種が推奨されています。
猫が感染するウイルスには感染力の強いものが多く、たとえ室内飼いであったとしても、多頭飼育中の動物や来訪者の衣類に付着したウイルス、または猫自身が逃走してしまった場合に野良猫との接触から感染することもあります。
予防のためにワクチン接種をお勧めします。

3種
猫ウイルス性鼻気管炎 / 猫カリシウイルス感染症 / 猫汎白血球減少症
4種
上記に加え
猫白血病ウイルス感染症
猫エイズワクチン

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避妊・去勢手術について

避妊手術や去勢手術は、日常的に行われているものの、全身麻酔と無菌的手技を必要とする手術であることに変わりはありません。

避妊手術は、卵巣と子宮を摘出する手術です。
子宮だけを取り除いて卵巣を摘出しないと、妊娠は不可能になるものの、発情が依然として続いてしまいます。
逆に、卵巣だけを取り除いて子宮を摘出しない場合、子宮感染を引き起こすことがあります。

去勢手術は、睾丸を摘出する手術です。

手術の流れ
STEP1

診察にお越しいただき血液検査による術前検査をおこないます。
元気であっても健康状態を確認することで、特に麻酔のトラブルを防ぐことができます。
血液検査で問題がなければ手術日を決めます。

STEP2

手術は予約制になります。
月~金曜日に行います。(休診日の水曜日を除く)
※通常2週間先まで手術の予約が入っておりますので、希望日は余裕をもってご検討ください

STEP3

当日は空腹の状態でお越しください。
手術当日は、麻酔のため朝から絶食し、午前9時以降は水も控えてください。
当日は午前の診療時間(9時~12時)にお預かりします。
当日に来院できない場合は、前日の午後の診療時間(17時~20時)からの入院も可能です。(別途¥1000+税)※前日が休診日の場合は除く

STEP4

基本は日帰り手術となります。
術後、異常がない限り、午後の診療時間(17時~20時)にお迎えに来てください。
退院時に注意点などの説明がありますので、わからないことがあればお尋ねください。

STEP5

退院
退院時にお渡しする薬は指示通りに飲ませてください。
内服できない時はご相談ください。

STEP6

抜糸
【避妊手術の場合】抜糸(無料)がありますので、7~10日後に来院してください。
【去勢手術の場合】解ける糸で縫わせていただくので抜糸は必要ありません。

料金 
1歳未満・5㎏まで

避妊手術(メス)

¥24,200(税込)

¥19,800(税込)

去勢手術(オス)

¥18,700(税込)

¥16,500(税込)

内服薬抗生物質(化膿止め): 3日分無料 

抜糸(7~10日後):無料

「5kg以上」または「1歳以上」の料金についてはお尋ねください。

別途料金
術前健康診断(一般血液検査料金)
¥4,180(税込)
※追加検査が必要な場合は別途費用がかかります。
妊娠中の場合
¥1,100~5,500(税込)
予約以外の場合
¥3,300(税込)~
入院(希望の方のみ)
¥3,300(税込)

助成金制度のご案内

鈴鹿市、亀山市、四日市市では犬、猫の避妊・去勢手術を行った方へ一部費用を助成する制度を設けています。
予算枠には限りがあります。詳しくは鈴鹿市 環境対策課まで訪ねください。

去勢手術を受けるメリット・デメリット

メリット

望まれない繁殖を予防

発情に伴うストレスの軽減 

マーキング・マウンティングの予防・軽減

性ホルモンの影響による攻撃性の改善

性ホルモンの影響による病気を予防

デメリット

全身麻酔で体調不良を起こすことがある

太りやすくなる

北川動物病院では、より安全に手術ができるよう、問診や触診に加え、血液検査、必要に応じてレントゲン検査などで体の状態を厳重にチェックします。
麻酔の副作用が影響する臓器の状態を確認し、安全に麻酔をかけられるかを慎重に判断します。
問題があれば、手術の延期や中止など、個体に合わせて対処します。

よくある質問
手術をすると犬が太ることはありませんか?

手術をしたために太るのではなく、カロリーの過剰な摂取が肥満の原因です。
手術により食欲が旺盛になることはありますが、しっかりと食事制限と運動をすることで肥満は防止できます。

手術をすると性格が変わることがありますか? 

去勢すると、オス性ホルモンであるテストステロンの量が大幅に減少し、競争的行動や性的攻撃行動は減ります。つまり、犬の「オスらしさ」はなくなります。
しかし、犬の根本的な性格はあまり変わらないため、性格に関連した問題行動の改善に関する過度な期待は避けましょう。
また、オスもメスも子どものままの性格が残り、家庭で飼いやすくなるともいわれています。

一度は出産を経験させたほうがいいのでしょうか? 

出産をさせたからといって特にメリットがあるわけではありません。
子犬・子猫が欲しいという理由がなければ、早めに手術をすることをお勧めします。